株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所

ACTIVITY / 活動報告

2013-08-04 13:16:00

韓国CAD/CAM視察etc・・

こんにちは、やっとドラえもんの声変わりに慣れてきた村田です。
先日仕事をお休み頂き、約1年ぶりに韓国に行ってまいりました。もちろん遊びで行った訳ではなく、最新のCAD/CAM事情を視察しに行ってきました。 歯科技工士の「職人的な技術」では韓国よりも日本のほうが先を行っていると思いますが、CAD/CAMをはじめとする「デジタル技工の設備」では、完全に日本が遅れをとっていると思います。

今回何軒かラボやメーカーにお邪魔しましたが、その設備やデジタル技術の高さに驚きを隠せませんでした。 五階建て位の大きな自社ビルの1フロアが教室のようになっていまして、CAD/CAM専門の技工士さん達が画面上でワックスアップをしていました。 私が見た時は、フルマウスのプロビジョナルのワクシングをデジタル上でやっていました。

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同じ日に伺ったもう一軒のラボも同じくらい大きく、やはり羨ましくなるような素晴らしい環境でした。  そのラボの1階が、大変おしゃれなカフェだったのですが、そのカフェもラボのオーナーさんが経営しているらしいです。 やっぱり羨ましい・・・(笑)。
韓国も5年くらい前までは、今の日本と同じように1人のワンマンラボがたくさんあったみたいです。しかしデジタル化が一気に進んだことにより、ワンマンラボは廃業、もしくは吸収されて無くなっていったということです。 結果、現在韓国には30人規模の中堅規模のラボがたくさんあるとのことです。
恐らく、日本は5年後にはこうなるでしょうね・・。 現段階で、デジタルに全く触れることなく日常臨床をされている小規模ラボは、かなり危険な状態にあると言えるかもしれません
(ただし、これはインプラントを中心とするクラウンブリッジのラボに関してであって、デンチャー系のラボはやはりアナログに勝るものは今のところ無いといった現状だと思います)。

弊社はこれからデジタル化に向けて本格始動しようと思っています。 実際に近いうちに器材を揃えるつもりですし、デジタル専門の人材の確保・教育もすでに始めつつあります。 冒頭で紹介した韓国のラボに新入社員を研修に行かせて、CAD/CAMを一気に覚えるという事も考えています。

ただ、誤解して頂きたくないのですが、私は全ての技工がデジタルで完結するとは思っていません。 デジタルはあくまで「手段」であり、最終的には必ず職人の「技量」が物を言います。
デジタル化によって技工の過程が簡略化され、結果それによって出来た時間的や体力的な「余裕」を、職人仕事につぎ込むことが出来ると考えています。 そしてデジタルにより良くも悪くも、誰にでもある程度いいものが出来てしまうという状況になった時に、トレセンで学ぶ「天然歯形態」や、大阪SJCDで学ぶ「咬合理論」というものが、他のラボに差をつけるという意味で重要になってくると思います。

余談になりますが、今後「自費専門ラボ」を開業する方はかなり初期投資が大変になるのではないでしょうか・・? 今でも自費専門ラボにはスキャナがあるのはほぼ当たり前のようになっていますが、数年後はCAMも当たり前のようになる気がします。

本当にデジタルの流れというものは凄まじく早いですね。 絶対に乗り遅れないように、常に危機感を持つ事と瞬発力を磨いておくのが重要だと思います。

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最終日に少し時間があったので、名所である「南大門市場」に行ってきました。 ここには、200~500m四方の中に、約1万店の店がある市場です。 ありえんくらいの「ギュウギュウ感」でした。なぜかめっちゃ革ジャンを勧められたのですが・・・。真夏の韓国で革ジャンを買うとでも思ったのでしょうか(笑)?
いろんな店で「ヨクデキタ偽物アルヨ~」と声掛けられました。 堂々として気持ちいいですね(笑)。

あと、よく色んな店の客引きで聞いた気になるフレーズが一つ・・。

「幻ノ時計アルヨ~!」

・・・まぼろしだったら売る事は出来ないと思うんですが(笑)。

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