株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所

ACTIVITY / 活動報告

2013-10-13 11:28:00

大森塾・「海賊とよばれた男」感想・百田尚樹氏講演会

こんにちは、ダレノガレ村田です。   先日、大森塾行ってまいりました。  前回前々回と、急な仕事や出張でちゃんと参加できていなかったので、今回久々の参加でした。
今回は「インプラントのあり方」について講演がありました。 かなり基本的な話だったのですが、恥ずかしながら当たり前の事もなかなか分かっていないところもあり、今回は非常に勉強になりました。    特にインプラント間の「近接限界」の話はわかりやすくてよかったです。    最近弊社では前歯部インプラント審美症例が非常に多いのですが、なかなか完璧に審美的に仕上げるのが難しく・・。     インプラント症例の時は天然歯の症例とは考え方をかなり変えなくてはいけないですね。    これが難しくも楽しい部分だったりします(^.^)

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前回飛行機の中で百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」を読んだと書きましたが、その感想を少し・・。

この本は、「出光興産」創業者の出光佐三をモデルとした伝記です。  丁稚奉公から始まり、最後には世界中の石油会社、果てには大英帝国を相手に戦った男の石油事業を題材にしたサクセスストーリーです。  

皆さんは戦後の大事件「日章丸事件」をご存知でしょうか?  戦後の日本を大きく変えることとなった大事件です。   私もこの本を読むまで聞いたこともなかったのですが、なぜこんなに知られていないか不思議な位の大事件です。   確実に日本の歴史を変えた事件です。

この本は上下巻で、決して短い話ではないですが、きっと一気に読むことができると思います。  登場人物がみな豪傑ばかりで・・。戦後の日本にはこんなサムライがいたのかとビックリしました。  幕末の志士の話を読むようなワクワク感がありました。  

私も立場上、時々戦わなければいけない時があります。  正直、弱気になる時もなくはないのですが・・この本の主人公のように、いかなる時でもファイティングポーズを崩さないように頑張らなければ、と強く感じました。    皆さんも是非御一読される事をお勧めします。

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この本を読んだ数日後、偶然作者の百田尚樹さんの講演会にお誘い頂きまして行ってまいりました。 

百田さんは非常にユニークな方で、さすが「探偵!ナイトスクープ」を手掛けてらっしゃる放送作家さんだなあといった感じでした。
内容は前述の本の話から始まり、「戦後の日本人の生き様」といったところまで話が広がりました。

私ももちろん戦後の事は知らない訳ではなかったのですが、百田さんも講演を聞いて、初めてリアルに当時の生活を想像する事ができました。

今回初めて知ったことなんですが、大正生まれの方は、10人に1人以上の同級生を戦争で亡くしているとのことでした。  年代によっては、3人に1人が亡くなっている年代もあるらしいです。  これは被害の少なかった地方も含めての数字でしょうから、被害の大きかった都会の方は、半分以上お友達を亡くされている年代もあるんだと思います。  想像しただけで苦しくなります。

戦後は、その被害が大きすぎて、「50年かかっても、昭和5年当時の水準までも経済が戻ることはないだろう」と言われてたみたいです。 

しかし、それを言った人は知らなかったんでしょう。  日本人はとてつもなくガッツがあり、努力を惜しまず、希望を決して捨てない民族だという事を。

実際、その後日本は異例のスピードで復興して行くことになります。そしてついには、「たった戦後19年」で東京オリンピックを開催するまでの経済復興を成し遂げます。それだけではなく、同時期に世界初の「新幹線」を開通させるんです。
絶望的に壊滅した状態から、たった19年で世界有数の経済大国にのし上がっていったんです!
この復興のスピードには世界中が驚愕したとのことです。

先日、2020年の東京オリンピックが正式決定しましたね。    今回のオリンピックは、震災復興のという願いもあいますし、本当に招致が決まって私も嬉しかったです。招致のプレゼンテーションも本当に素晴らしかったです。

しかし1964年の東京オリンピックの招致の時は、今回のように都市インフラや日本の治安の良さ、経済的な豊かさを武器に立候補出来たわけではないと思うんです。   さらにこの前にも、戦後5年の時点ですでに立候補していたらしいです(この時は落選しました)。  戦後5年で、どんな気持ちで立候補したのでしょうか・?  その時の日本人の気持ちを考えただけで胸が熱くなります。

我々世代が、何不自由なく豊かな暮らしが出来るのも、戦後を支えた方々のおかげです。 その年代の日本人に最大級の敬意を表すると共に、久々におじいちゃんとおばあちゃんのお墓参りに行きたくなった今日この頃です。

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