こんにちは、水兵リーベ、ぼく村田です。　色々ありましたが、おかげさまでやっと新店舗に引っ越し・移転することができました！

金曜日の昼間から梱包作業を始めて、土曜日に運び出し、日曜日丸一日かけて事務所の整理をして、月曜は振り替え休日にして12/1（火）から新店舗でオープンする運びとなりました。いや～疲れた！！！
しかし、なかなか形にするまで時間がかかりました。　今年の正月、実家でダラダラしながら「今年は何しようかな～」とボーっと考えていた時に、ふと「そうや、今年は移転じゃ！」とひらめきまして。
そこからテナント探し・ラボデザイン・資金集め等、かなり色んな壁にブチ当たりながらなんとか形にしてきました。正直、久しぶりに眠れない夜を経験しました（笑）。
まずテナント探しは、エリア・家賃・広さ・奇麗さ・電圧などで折り合いがつく所を探すのがなかなか大変でした。街の中心地で技工所を作ろうとすると、電圧とガスの問題でNGとなる場合が結構あります。弊社はガスは全く使わないラボなんで（個人的に火がかなり怖いので）、かなり助かりました。ガスバーナーを使ってワクシングや鋳造をするスタイルだったら、まだ望みのテナントには出会ってなかったと思います。これからそこそこ新しいテナントビルで開業を考えてらっしゃる方は、ワックスペンとキャストマシーンを使うようにしていった方がいいかもしれません。新しいビルだと、ガスがNGなところが多いです。　余計なお世話ですが（笑）。
デザインはもちろんプロに任せましたが、デザイナーの「スタイリッシュな事務所にしたい」という想いと、歯科技工士の「使い勝手のいいラボにしたい」という想いのせめぎ合いが結構ありました。設計士とラボのスタッフ全員とで、夜中に何時間も何日間も、とことんお互いが納得いくまで話し合いました。部屋の配置やそれぞれの広さ、机の高さや色、コンセントの位置や収納の大きさ、その他もろもろをとにかく細かく話し合いました。　おかげで、機能的かつスタイリッシュなラボになったと思います。　皆妥協は一切ありませんでした。　ウチのスタッフは費用の事は考えずに、かなり意見を言いやがる・・・あ、言ってくださるんで（笑）、その結果、全員が納得のいくラボになったと思います。
資金集めに関しては・・・これはかなりリアルな話になるんで割愛します（笑）。　興味のある方は直接私まで。

新しく入るテナントがあるならば、もちろん去らなければいけないテナントがあります。
引っ越し作業と廃棄処分が終わり、がらんどうになったラボに入ったら、かなり色んな想いが渦巻いて胸が締め付けられるような気持ちになりました。
５年前、このラボを作る時も真剣に設計士さんと話し合いながら作りました。　ただ、当時は全くお金が無かったので、友人の設計士に３回お酒を奢る約束で、タダで設計してもらいました（笑）。今回も彼にお願いしましたが、もちろんちゃんと仕事としてオーダーしました！
たった５年でしたが、本当に中身の濃い５年でした。　意気揚々と開業したはいいものの、開業しても仕事を頂ける医院がゼロで、何も仕事が無い部屋で１人立ち尽くしたのも、今となってはいい思い出です。　・・・・いや、これはやっぱり苦い思い出です（笑）。
色んな思い出が頭をよぎり、なんか泣きそうになりました。
いや、ちょっと泣いてました（笑）。　本当に気に入っていたラボだったのですが、物理的に（広さ的に）ここでやっていくのは無理だったので・・。　愛しているのに別れないといけない恋人と別れる時は、こんな気持ちなんでしょうか？
旧テナントに深く深く５年間分の感謝をしながら、最後の鍵を閉めました。

 やはり広くなれば、だいぶ社内の雰囲気も変わります。今回特にエントランスにはかなりこだわりました。コンセプトは、「何の会社か分からんエントランス」（笑）。　イメージ通りのエントランスになりました。技工室は思いっきりスペースを贅沢に使いました。　セラミックルームはクリーンな環境で落ち着いて築盛出来るように、机と椅子にこだわりました。デジタルルームは、陽当たりのよい部屋でスキャニング出来るように設計しました。個人的には、この半円形の部屋の設計がかなり気に入っています。ミーティングルームは、モニターに直接パソコンを繋いでプレゼンができるようにしました。ここではお見せしませんが、ストックルームやロッカールームもかなりこだわってスペースをとって設計しました。

ガラではないのでお披露目パーティーなんぞはしませんでしたが、とにかく「来客」を意識して作ったラボです、いつでも皆様のお越しをお待ちしております！　
最後に今回ラボを作るにあたって、儲けを度外視して、我々の無理難題に「お前らはかぐや姫か！！」とツッコミたい気持ちを抑え、とことん話し合いにつき合って設計してくれた、高校時代からの親友である１級建築士の平岡亨一氏（NTT都市開発）にこの場を借りて心から感謝します。

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