ACTIVITY / 活動報告
Hai, ini adalah ketumbar teknisi nasi goreng Murata(こんにちは、パクチー技工士こと、ナシゴレン村田です).
さて先日、横浜で開業されている歯科技工士の三好大介先輩と香川で勤務されている伊藤氏と共に、インドネシアの歯科事情を視察してまいりました。 今回訪問するきっかけは、三好先輩がジャカルタにある大手の歯科医院の院長先生から、「院内ラボを見て欲しい。改善点があるなら教えて欲しい」という要請を受け、一緒に視察することになりました。
まあ、私は直接呼ばれたわけではないので、興味本位でついていっただけですが(笑)。 ただ、アジアの歯科事情には以前から興味があり、いい機会だと思って、ご一緒させていただくことにしました。
私は関空から成田にフライトし、成田で皆さんと合流。 当然成田の時点でベロベロになるまで飲んでしまい、機内でもウィスキーを飲みまくっていたら、ジャカルタに着いた時には二日酔いの状態(笑)。
成田空港にて。朝イチですでに仕上がってます。
ホテルはなぜか三好先輩と二人部屋(笑)。 しかも、妙に布団が湿ってるなあ・・・と思っていたら、天井から2箇所雨漏り(笑)。 水滴がベッドに直撃だったので、部屋のレイアウトを変更するところからスタート。 まあ、湿気が多いと風邪ひきにくいよねと、強引にプラス思考に持って行きました。 でもすぐに慣れました。 どうも私は環境適応能力には優れているみたいです。
歯科医院を見学させていただきましたが、想像していたよりかなり設備は豪華でした。 と言うより、一般的な日本のクリニックよりも機材は揃っていたと思います。
医院の外観と看板。富裕層が集まる医院だということです。 4階建てで、1階は歯科材料のネット通販の会社と、セミナールームがあるみたいです。
非常に開放感のある広いエントランス。 セレックやシェードテイク用機材も豊富にありました。
たくさんあったチェアーは、全てシロナ製(全て個室)でした。
非常にデジタル機器も充実していて、清掃も行き届いており、セレブ御用達ということが納得できました。 インドネシアでは、歯科医師免許を持っていない歯科医師(?)も結構いて、あまりお金のない人たちは、そう人のところで簡易的な治療をするとのことでした。
ラボも、かなり機材は充実していました。 一人1台くらいのポーセレンファーネスもあり、環境としては悪くないなあ・・といった印象でした。
補綴物のクオリティは・・正直「う〜〜ん」といった感じでした。 というのも、インドネシアの歯科技工士にライセンスはなく、このラボでもみんな見よう見まねで作成している状態なんです。 ポーセレンをバリバリ築製してる若者も、こないだまで民芸品を作る仕事をしていたとのことでした。
要するに、何が良いものかイマイチわからないまま補綴物を作っているんですね。 ただ、やはり日本の技工士の技術は気になるみたいで、三好先輩がデモンストレーションを始めると、本当に熱心に聴きこんでいました。
色々と問題点が見えてきたので、正直に院長先生にお伝えしました。 ドクター陣とテクニシャン陣のモチベーションの違いに、非常にジレンマを感じておられるみたいでした。 ジャカルタ滞在中は、本当に過分なおもてなしをして頂きました。 今度は、こちらがお返しする番なんで、私としても何らかの形でお力になりたいなあと思いました。
インドネシア料理は美味いです!! どうですか、この量(笑)。 ただ、最終日はさすがに飽きたので「美味い和食が食べたい」という無茶ブリをしてしまったのですが、本当にめちゃくちゃ美味しい和食に連れて行って頂きました! ジャカルタであんなに美味い日本食にありつけるとは(笑)。
Dr.LeonardとDr.Ivanと三好先輩と
インドネシアの人達は非常におおらかですが、ちょっとルーズなところもあります(笑)。 あちらでは「お抱え運転手」という職業は一般的で、医院と契約している運転手さんに色々滞在中はお世話になったのですが、彼が毎回10分遅れてくるんです。 ちょっと腹立ったんで、あえて15分遅れて行ったんです。 すると彼がいなかったんで、「こっちが遅れたら行ってしまうんかよ・・。」と思いながらとりあえず待っていたら、その日は普通に40分遅れてきました(笑)。
今回の視察で、やはり現場を見ないとわからないことや問題点等、色々見えてきたことがあります。 今回、「日本の技工士の技術レベルと教育レベルの高さ」を強烈に感じました。 日本では最低2年の教育を経て、卒後研修にも積極的に参加し、弊社ではどのスタッフも時間に遅れることなく(笑)、非常に真面目に補綴物を作っています。
「日本の技工士」というのは、海外から見たら非常にステイタスの高いブランドだということを再確認しました。 今回の研修を経て一段と弊社の、そして日本の技工士に誇りを感じたインドネシア視察でした。
Dear Dr. Leonard, Dr.Ivan, &Dental technicians