ACTIVITY / 活動報告
こんにちは、8時だョ!全員村田です。 それでは、今回からちゃんと見てきたものを、写真と共に説明しながらアップします。
どうしても技工士目線でのレポートとなることをご了承ください!!
※全ての写真がクリックすると拡大できます
今回はPEEK(ピーク)やPEKK(ペクトン)等の、優れた物理特性・機械特性を有した熱可塑性樹脂がかなり多く目につきました。
各社色んな商品を展示していましたが、かなり微妙な成分の違いでせめぎ合っているような状況でした。 これだけ微妙な差でしのぎを削っているということは、このマテリアルは『既に完成されたマテリアル』ということだと思います。
弊社でもトリニア(松風)という強化型樹脂を使用していますが、今後はPEEKやPEKKが、臨床の現場に数多く出てくることを確信しました。
今回はデンチャーのCAD/CAM化もかなり目につきました。 作製方式は色々あるみたいで、まだ『これ!』といったものが無いように思いました。 排列されたディスクを削るものや、床と歯を別々に削って接着するもの、既成の人工歯を接着したり全てプリンティングしたりするものもありました。
メタルプレートも、ディスクから削り出したりプリンディングしたりワックスでプリントしてキャストしたりと、様々な方式がありました。 ピンクのトリニア床なんかもありました。
弊社もデンチャーを作製する環境を整えようと思っていましたが、デンチャーソフトを買うべきなのかもしれません。 『デンチャー=手作業』というイメージが強かったですが、今後は大きくデンチャー業界も変わっていくでしょう。
モデルスキャナもー、いろんな会社から本当に多種多様なものが出ていました。 傾向として、扉はないものがほとんどだったような気がします。 今まで頑なに扉ありの姿勢を貫いていた、スキャナー業界の最右翼である『3shape』も、最新機種は扉がないものでした。
今回はその3shapeからCTがリリースされていました。 あの3shapeが、ただ単にCTを販売するとは思えないので、きっとモデルスキャナー・オーラルスキャナー・CTを組み合わせて新しいことができるように考えていると思えてなりません。 非常に楽しみです!!
オーラルスキャナーは、『今回めちゃめちゃ色んな会社からリリースされてるんだろうなあ〜 』と思っていましたが、そこまで新規でリリースしていたメーカーは増えていませんでした。 その分、既存のメーカーの性能アップが目立ったように思います。
3shapeからは遂にワイヤレスのものが出ていました!
3Dプリンターも、かなりの会社から様々な方式・形・価格のものが出ていました。 弊社も新たにプリンターの購入を検討しているのですが、かなり参考になりました。
オーラルスキャンと連動してプリンティングする形になります。 ストーンフリー(石膏不要)時代の到来を確信しました。
サージカルガイドも、いろんなメーカーからたくさん出ていましたが、特に新しいトピックという感じはしませんでした。 というより、『トピックにならない位、当たり前のもの』という感じがしました。
今後は日本でももっとガイドは普及していくと思います。 数年前からの「読み」は間違っていなかったことがわかり、大変嬉しかったです。
今回の渡独の目的の一つだった、『角度補正アバットメント』の情報も多く手に入りました。 今まではこれを日本でやろうと思ったらどうしても外注に出す必要があり、コストの面で取引先に進めにくかった部分がありました。 今後は社内で作製できるように商談を進めることができました。
これでエンドユーザーにも貢献することができるかと思います。 技工所向けに外注もお受けできるようにしますので、またインフォメーションさせていただきます。
右は焼結前のメタルディスクで、柔らかい状態で削って、シンタリングして固めるといった方法です(ジルコニアみたいな感じ)。 なかなか日本では普及しそうにありませんね〜。
左は造影剤入りのディスク。 これで歯冠を削って、隣の透明ディスクで床を削り、接着してステントを作ります。 『造影剤入りのディスクあればいいな〜、でもそんなもんないよね〜』と話してたとこなんで、見かけた時はツチノコ見つけた気分でした(笑)。
木や真鍮(多分。ゴールドではないでしょう 笑)のディスクもありました。 バイト材自体を削って作るというやり方もあるみたいです。 適合や精度なんかも一度見てみたいもんです。
なんと!! e.maxCADのディスクを発見しました・・・!!!! ・・・・な訳はなく(笑)、ここの会社曰く「似て非なるもの」とのことです(笑)。 ただ物性はよく似ているみたいです。 めっちゃ欲しかったので、『売ってくれ!!!』とかなり交渉しましたが、即売はしてもらえませんでした。
僕、こういうバッタもん臭い商品が、昔からめちゃめちゃ好きなんです(笑)。
個人的にちょっと面白かったのがこれ。 『おしゃれな技工机やな〜』と思ってよく見てみたら、机に謎の2列の窪みが。 これは何かと尋ねると、この窪みに水を入れて、ティッシュを渡すと。
要するに、陶材が乾燥しないようにするウェットパレットみたいなもんです。 でも、机で直接陶材を練るのはどうかと(笑)。 これ、どうですかね(笑)。
ただ、説明してくれたお姉さんがあまりに美しかったので、ひたすら『excellent!! wonderful!! awesome!!!』と連呼しときました(笑)。
弊社でもカメラのアタッチメントなんかは結構使うときがありますが、このアタッチメントはデカイ(笑)!! これは持ち運びにかさばるなあ・・・。 おじさんたちハシャいでますね〜(笑)。
矯正装置ですが、なかなか面白いアイデアですね。 今後日本でも増えるであろう、小児矯正の患者のモチベーションを上げるにはいいかもしれません。
ただ、著作権という概念は・・・・(笑)??
左はホワイトニング用のユニットだということです。 右は人工歯の会社に展示してあったもの。 シンプルに気持ち悪かったんで写しただけです(笑)。
これに関しては何かわかりません(笑)。 何かCAD/CAM機器の手作りキットみたいな雰囲気を感じたんですが。。
聞きたかったんですが、おばちゃんが不機嫌そうにスマホをずっといじってたんで、怖くて聞けませんでした(笑)。 これ、わかる人いたら教えてください〜〜。
これだけCAD/CAM・デジタル全盛のこのIDSの中でも、この2社は異彩を放っていました。 左の会社は咬合紙のみ、右の会社はトリマーと研磨レーズのみでの参戦!! どちらもドイツの会社です。 ゲルマン民族の頑固さと誇りを強く感じましたよ(笑)。
ってなわけでこれ以外にもたくさん写真を撮りましたし、色々見てきましたが、特に個人的に気になったものはこんな感じです。 総括を書きたいところですが、また力尽きたので(笑)、次回(完結編。多分)に回します!!!