株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所

ACTIVITY / 活動報告

2017-04-13 13:16:00

IDS報告第五弾

 こんにちは、村田を梅肉で和えたやつです。 さて前回までにケルンの雰囲気や、実際にIDS会場で目に付いたものを紹介させていただきました。 今回は色々見てきた中で感じたことの総括をさせていただきます。 

 ただ、私の稚拙な知識と足りない頭で考えた事なので、いたらぬ表現があるかもしれませんが、どうぞご了承ください!


  さて、実際にIDSを回って、やはりこの業界は完全にデジタル方向に全てのジャンルが進んでいくんだなあと、改めて確信しました。 デンチャーや矯正も、これからはデジタル方向へシフトしそうです。

 また今回感じたことですが、数年前は色んなタイプのCAD/CAM機器があり、言い方は難しいですが、どれを選ぶかで「当たり外れ」があったように思います。 しかし今回見てみて、CAD/CAM機器が向かう方向が固まったように感じました。 言い方を変えると、これからは『どれを買ってもそこまで大ハズレはない』ということになるんではないかと思います。

 ということは、これからは『どれを買うか』よりも『それを誰が扱うか』という事を重視したほうが良いかもしれません。 

 

 例えば現在、日本で販売されている陶材は全て優れていると思いますが、上手い人はどの陶材を使っても綺麗に作ることができます。 しかし、経験の乏しい技工士はどれを使っても上手く作ることはできないと思います。 結局は材料ではなく技術の問題なわけです。

 これと同じように、これからはCAD/CAMオペレーターの『知識・技術』が物を言うことになるのではないでしょうか? オペーレーターは技術職であり、その辺のパソコンの得意な素人のおばちゃんを連れてきたからといって、いきなり戦力になるようなものではありません。

 手前味噌ですが、これから弊社はデジタル部門の人材強化に力を入れることにしました。 今の所、2名のスペシャリストを迎えることが決定しています。 1名はCAD/CAM先進国の韓国からお迎えすることにしました。  

 デジタル全盛のこの時代に、皮肉であり矛盾しているかもしれませんが、これからは『マンパワー』をより強く意識しようと思いました。

 

 そして、PEEKやPEKKなどの合成樹脂マテリアルがこれから発展を見せるのではないでしょうか? これらのマテリアルの『軽さ』は魅力的であり、しかも物性的にも優位性があるのならば、ぜひとも日本の臨床の現場に早く出てきてほしいと感じました。

 

 

 オーラルスキャナもやはり展開を見せており、これからは3Dプリンターを絡めての発展は確実でしょう。 これからは『石膏レス』もっと言うと『模型レス』の流れが加速しそうです。 弊社でもこの検証は進めていますが、理論上はもう既に可能なところまで来ています。 

 

 これは我々技工士にはいい話ではいかもしれませんが、『インハウス方式』の補綴物作成が増えそうだと思いました。 要するに、『院内完結型』の補綴です。 今はこれができるメーカーが限られていますが(日本では特に)、これからオープン化が進むと、オーラルスキャン・デザインソフト・ミリングマシン・ファーネスなんかを院内で自由に選択し、自由に組み合わせて作ることができます。 

 こうなるとドクターも、CAD/CAMの知識が不可欠ということになるかもしれません。 

 どちらにせよ、こうなると我々技工士がいなくても補綴が完結する流れになります。 こうなった時に、我々のような技工所はどうあるべきかというのは、今から考えておかないといけないと思いました。

 

 自分自身では、『今は進んだことをやっており、このままこの調子でやっていけば大丈夫だ』と思っていましたが、今回本当にかなり危機感を感じました。 いろんなことを考え直す良いきっかけになりました。

 

 今回は本当に多くの企業がブースを出されていましたが、その規模・設置面積は様々です。 あの会場でのブースの大きさというのは、現在の歯科業界の縮図のような感じがしました。 私が見た中では、『シロナ』と『イボクラ』のブースが、かなり大きかったと思います。

 おそらくこの2社は、今後の歯科業界を牽引していくような立場だと思いますが、この2社が揃って打ち出していたコンセプトも『デジタル』でした。 写真はイボクラブースですが、このメッセージがかなり印象に残っています。

 『SHAPE YOUR DENTAL FUTURE』 

 今後の歯科業界が向かう方向はハッキリしています。

スライド41.png

 

  

 そして何よりも、やっぱりIDS会場の大きさには改めてビックリしました。 3日間でもかなり急ぎ足じゃないと回りきれませんでした。 次回はもう少し時間に余裕を持って回りたいなあと思いました。 

 今回歩いた距離はかなりのもんだったと思います。 『俺は伊能忠敬かっ!!』と叫ぶくらい歩きました。おそらく会場内だけで、余裕で1日に10キロ以上は歩いたかと思います。 最終日は足が破壊されて引きずりながら歩いてました(笑)。

 私はジムでは一切有酸素運動はしないんですが、次回は本番の1ヶ月くらい前からランニングマシンで足を強化して臨みたいと思います。

 

 また、いくら旅慣れてるつもりでも、やはり事前の情報収集は大切だと思いました(笑)。 これから電車の乗り方くらい調べてから行きます。 今回はトラブルには巻き込まれませんでしたが、もう少ししっかりしないといけないと思いました。 もう大人なんだから。 あとチャイナエアラインに乗るときは、次から乗った瞬間に睡眠薬で強制的に寝ることにします(笑)。 

 

 そして 今回1週間一人きりになってみて、思ったことですが、『一人旅って最高(笑)!!』

 なかなか今までは一人で旅をすることはなかったですし、一人旅をする人の気持ちがわかりませんでしたが、非常にいいもんです。 

 今の私の立場だとなかなか1週間も一人で過ごすことはないので、今回かなりリフレッシュにもなりました。 一人で色々考えていると、いろんないいアイデアなんかも出てきて、今後何かに生かせそうです! 

 今後は積極的に国内外限らず、色んな学会に積極的に一人でも参加しようと思いました。 あ、決して人嫌いではありません(笑)。

 

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 あとIDSとは関係ありませんが、最近私の身近な人達がよく『ロストバゲッジ』にあっています。 ロストバゲッジとは、空港で預けた荷物が、目的地でレーンに乗って流れてこないアレです。 荷物がなくなるやつです。

 なくなる理由は様々で、荷物の積み忘れ・トランジットの積み替えが間に合わない・間違って持って行く・故意的な盗難etc・・・。

 今年に入ってから、私の身近な知人が4人これにあいました。 ロストバゲッジは、意外とよくあることみたいです。 8割くらいの確率で戻ってくるみたいですが、それでも戻ってくるまでは不便を強いられます。 

 

 旅慣れてる人から言わすと、『預ける荷物は、無くなってもいいと思いながら預けろ』とのことです。 大事なものは絶対に機内に持ち込むべきみたいですね。

 

 

 ・・・というわけで、破格のスケールでお送りしたIDS報告ですが(笑)、自分自身で読み返してみて、意外と内容は薄かったなあと思います(笑)。

 ちゃんとしたレポートは、ちゃんとした頭のいい人に聞いてください(笑)。

 

 以上!! ケルン旅行記・・・・・じゃなかった、IDS報告でした!!

 

 

 

 

 

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