ACTIVITY / 活動報告
こんにちは、将来の夢はユーチューバーの村田です(名前は「ムラキン」にしようと思っています)。 先日、新大阪歯科技工士専門学校様から、学生さんの集団見学に来て頂きました。 学生さん19名と引率の先生2名の合わせて21名(!)の大人数での見学会となりました。 今までも、学生さんから個人的にご連絡を頂いて見学に来て頂くことはあったのですが、今回のように学校オフィシャルでのご見学というのは弊社としても初めてでした。
1年生の学生さんも多く、『人生初めての歯科技工所体験』となる方も沢山いるとお聞きし、来られる前にスタッフ総出で大掃除(笑)。 もちろん普段から綺麗にはしているのですが、ちょっとでも『歯科技工所』というものに幻滅されないように細心の注意を払いました。
みなさん最初は緊張されていましたが、だんだん熱心に質問も頂くようになりました。 なかなか皆さんしっかりとされていまして、業界に明るい未来を感じたような気がしました。
私が学生の時は、このように学校からの見学会みたいな事を行っていませんでした。 私はとにかく早く臨床の現場を見たかったので、入学してすぐタウンページで近所のラボに電話してよくいろんなラボを見学させて頂いていました。
今回のように、学校から希望者を募って見学会を開催するというのは大変いいことだと思います。 正直羨ましいです(笑)。 ただ、私のように飛び込みで見学に行った時は、清掃状態や労働環境を目の当たりにし、よく凹んで帰っていた記憶があります。 そして業界に希望をなくしかけてた時に見に行った『神戸デンタルアート(寺尾登喜雄社長)』で、「どこかの大学の研究室か」と見間違うくらいの綺麗なラボと労働環境を目の当たりにし、強い感銘を受けて希望の光を見つけて今に至ります。
私も若者に何らかの光を見せることのできる存在になりたいと、日々思っております。
弊社では今回のようなご見学は随時承っております。 『いつなんどき誰の見学でも受ける』という猪木イズムで、学生さんのお越しをお待ちして居ります!!
今回の見学で学生さんに、「学生のうちにしておいた方がいいことはありますか?」とご質問を受たので、私は『カービング(歯型彫刻)を思いっきりやってください』と答えました。 月並みなクソつまらん答えです(笑)。
でもこの業界でアナログなものやデジタル機器やその他色んなものを、本当にたくさん見て経験してきましたが、やっぱり技工士の原点は『カービング』だと強く今感じます。
『大阪セラミックトレーニングセンター』は、このカービングをとにかく重んじる研修機関として我々の世界では言わずと知れた存在です。 「セラミック」という名前が学校名についていますが、実はカービングをするための学校です。 1年間とにかく毎日毎日、雨の日も風の日も、嵐でも小春日和でも(当たり前か)、とにかく毎日ひたすらカービングしまくるんです。 その結果、卒業生の方々の臨床レベルがどれだけ素晴らしいものかということは、もう言わずもがなだと思います。
このように、とにかくカービングは重要な作業だと思うんです。 弊社の技工士もほとんどがトレセン出身者ですが、やはりカービングを毎日やってきた人間は、そうでない人と比べるとその差は歴然です。
そしてそのカービングをするという作業は、学生時代でないとその時間を作るのが難しいんです。経験上、就職してから自発的にカービングを続けた人は周りにはいません(笑)。 だから、学生時代にはとにかく素直に、愚直にカービングに向き合ってほしいと思っています。
ただ、そう言ってる私はトレセン出身ではありません。 行かなかったというか、「行けなかった」というのが正直なところです。 正直行きたくて行きたくて仕方なかったんですが、当時の自分の状況では、費用的にも環境的にも行くのはどうしても無理でした。
ですが、当時研修させて頂いていた前述のラボの先輩(トレセン出身)が熱心にカービングのご指導をしてくださいましたので、学生時代から本気でトレセン式のカービングを行うことができました。 仕事が終わってからいつもチェックして頂き、そのまま飲みに連れて行って頂きながらもずっとカービングについて教えて頂いていました。 いつもたらふく食事とお酒をご馳走になりながら授業をして頂くという(笑)。 私の要領の良さは当時からです(笑)。 三好先輩、あの時は本当にありがとうございました!!
家に帰ってから、毎日時間をかけて彫っていました。 当時はそれが楽しくて仕方なかったんです。 就職しても1年以上は続けていたので、結構な数のカービングをしました。 やはりその経験が臨床に生きているのは言うまでも無い事実です。
先日それらを引っ張り出してきて見たんですが、我ながら「専門学生が彫ったにしては天才的やなあ・・」と自画自賛(笑)。
ただ写真に撮ってよく見てみると、全然模刻(見本と寸分違わず、全く同じように彫刻すること)できていないのがわかります。 やはり人間の目と手で彫ったものは、どうしてもわずかな違いが生まれてしまうのでしょうか。 ただ、本当にカービングの上手な方が彫刻したものは、見本と全く見分けのつかない状況になります。 それこそが真の『匠の技』です。
そこで今回、客観的な評価として「デジタル」の力を借りるとどうかなあと思い、ちょっとやってみました。 見本と模刻をスキャンし、それを重ね合わせます。 ほぼ見本と変わらないところは「青」0.1ミリ以上差異があるところは「黄色」それ以上のところは「ピンク」に表示されます。 『青→緑→黄→ピンク』の順に差異が大きくなっています。
※クリックで拡大
どうですか、このピンクの多さ(笑)。 輪切りにしてみると、その差異はもっとはっきりと残酷なものに(笑)。
当時は『完璧や!!』と思ったもんですが、やはり全然ですね。 ただ、このようにデジタルにて客観的に見てみるのはなかなか面白いと思いました。 正直、カービングをチェックしてくださる人によって意見は様々ですが、デジタル様はかなりクールに客観的に評価を下してくださいます。
久々にカービングしてみようかなあ〜と思う今日この頃です(が、多分しない)。
※かなりどうでもいい話なんで、時間のない人は読まないでください
漫画『刃牙』シリーズの『刃牙道』は最近全然面白くありませんでした。 でも、ついにあの男が出てきました! そうです、花山薫です!!
私の中でのこのシリーズのベストバウトは『花山薫VS愚地克巳』と『花山薫VSスペック』です。 この人が出てくるとこの漫画が面白くなる傾向があります。 これからしばらく木曜日(週刊少年チャンピオンの発売日)が楽しみです。
久々に見れるか?? 『スピード❌体重❌握力=破壊力』??!