ACTIVITY / 活動報告
こんにちは、そばかすなんて気にしない村田です。
でも、ひとりぼっちでいるとちょっぴり寂しい時もあります。
さて先日、R2センターJAPAN主催の「R2GATEアドバンスセミナー」を弊社で開催し、熊本・長崎・広島・愛知・大阪等、全国各地からわざわざ先生方にお越し頂きました。
内容は、サージカルガイドシステム「R2GATE」の基本的な説明や、CTを使用して顔面のデータと口腔内の情報をマッチングさせる方法などを、実際にソフトを触って頂き体験して頂きました。
デジタルデンティストリーの進歩は、本当に「日進月歩」というより他にありません。 私も情報のアンテナをビンビンに張っているつもりですが、それでもついていけないくらいの進み方をしています。
今回ご紹介した「DOD(Digital Oral Design)」も、使いこなせば非常にいろんなことができます。 患者へのアプローチや、医院とラボのコミニュケーションツールとして、今後大いなる発展が期待できます。
私からは、「R2GATEを使用し、確実かつ迅速に作製するAGCインプラントブリッジ」という題目で症例を説明させて頂きました。
医院サイドとラボサイドでゴールを明確化し、デジタルツール(デジタルサージカルガイド・CAD/CAMシステム等)を駆使すれば、かなり確実にそして迅速に最終補綴物をセットできるかと思います。
もちろん、「早ければ良い」という訳ではありませんが。最初にしっかりとした治療・補綴計画を立て、それに沿って術式・インプラントの選択・補綴物作製方法を煮詰めていけば、むやみに先延ばしする事なくファイナルまでいけるかと思います。
私が開業したのが9年前になるのですが、その辺りから一気に臨床に「デジタル」が食い込んで来たように思えます。 9年前はまだデジタル機材を持っていなくても自費ラボを開業できたのですが、今はよほどの腕がない限り無理ではないでしょうか。
デジタルが発展する過程で、「これから技工士は何にもしないでも、楽に補綴物できるんじゃないか」という淡い期待や、逆に「俺たち技工士の仕事は数年後に一切なくなるのでは」という危惧があったのは確かです。 しかし、ここ数年は「デジタルは便利だけど、なんでも出来るような都合の良い機械ではない」ということがみんなわかって来たように思えます。
上のものは、私の師匠の土屋雅一氏が今月号の「月刊歯科技工(医歯薬出版)」に出されていたものです。
デジタルはあくまでも「ツール」であり、それらをうまく使うには、職人としての知識や技術が不可欠です。 デジタルサージカルガイドも、新卒の何も経験のないドクターが使うものではなく、経験のあるドクターが使って初めて効果を発揮するものではないでしょうか。 もちろん、ラボサイドのCAD/CAM機器も全く同じ事です。
私のもう一人の師匠である伊藤雄策先生も、現在は全症例ガイドを使っているとおっしゃっていました。 あれだけのインプラントの達人がガイドを使う意義を考えると、非常に納得してしまいます。
今回のセミナーは大変好評でしたので、是非ともまた開催したいと思います。 ご興味のある先生方は、いつでもご連絡ください!
最近は、労務や人事のセミナーに行くことが多くなってきました。 興味があるというわけではなく、もう「無視している場合ではない」という使命で行っているような感じですが(笑)。
内容的には、弊社のような零細企業には本当にウンザリするような事ばかりです。 もう、国は小さな会社を潰しにかかってるとしか思えない状態ですが(笑)、もうこの流れに逆らうことは出来るはずもなく、なんとか食らいついて行くしかありません。
やはり公共機関というものは、基本的に弱者の味方なので、しっかり会社内部の規定を整理しておかなくてはいけません。
『強ければ強いほど弱く、弱ければ弱いほど強いものな〜んだ?(答え:社内の人間関係)』というなぞなぞが出来そうです(笑)。
反発されるのを覚悟で言いますが、技工所と言えど、今後は従業員の労務をしっかりできないならスタッフを雇用する資格はないと思います。 また、きちんとした契約書や誓約書の有無が、会社・労働者双方を守るために、今以上に重要になってくることは確実です。
ただ、「働き方改革」は企業だけがダメージを受けるものかと言えば、必ずしもそうでもないかもしれません。
若い人達の中にも、一定数は「どんなに過酷な環境でも良いから、しっかりと若いうちにスキルを高めれるところで修行したい」と思っている人はいるはずです。 ただ、それを今後会社側が容認してしまうと、上の方からキツイお達しが来るようになるでしょう。
カッコつける訳ではありませんが(笑)、自分も若いうちに早めに苦労しておきたいタイプの若者でしたので、キツイ修行時代があって良かったと今でも思っています。 逆に、「あの経験が無かったら・・・」と思うと今でもゾッとします(二度と戻りたくないですが 笑)。
特にアメリカ修行に行っていた時は本当にキツかったですが、終わった後は「精神と時の部屋」 を出たような充実感があったのを覚えています(笑)。
ちなみに、20代の頃のアメリカ修行時代の生活はこんな感じでした。
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AM6~7:00くらい
出勤
AM12:00まで
一人でラボ全ての模型作り&マウント完成
PM12:00~13:00
JACK IN THE BOX(ハンバーガーショップ)にて昼食・食べた後は車で泥のように昼寝
PM13:00~
ひたすらポーセレン築盛&形態修正
PM18:00
軽食を食べる(よくわからない安くて硬いパンと、スターバックスのコーヒー)
PM18:30~
またまたひたすらポーセレン築盛&形態修正
AM1:00
掃除屋のサムが来てラボの掃除をしてもらっている間、車の中にてしばしの休憩
AM1:30~
最後の追い込み!!
AM3:00~4:00位
退社・重ステの車でハイウェイをぶっ飛ばし帰宅
AM6~7:00くらい
出勤・・・・・
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・・・いつ寝るねん(笑)。
これを平日はひたすら繰り返し、土日はあえてこだわりたいケースを残しておき、ゆっくり堪能しながら多層築盛する週末。 もちろん休んだ日は1日もありませんでした。 ハードMじゃなきゃできない(笑)。 そして、若くないとできない。 今これをやるのは100%無理です。
そう考えると、やはり「若いうちじゃないとできない苦労」は絶対あると思うんです。
この経験ができたのは、私自身はラッキーだったと思いますが、今こんな状況を日本のラボが作ってしまうととんでもないことになると思います。
労働環境が向上するのは良い事だとは思いますが、社会全体の弱小化・平均化は避けられないような気がします。 今後は幕末や戦後の混乱期のような、若者にも大きなチャンスがある世の中ではなくなるのでしょうか・・・。 ちなみに、私が一番好きな幕末の志士は「高杉晋作」です。 この人の生き様は、まさしく「マンガ」です。 まあ、この話はちょっと長くなるので、次回に回します(笑)。
さてこの手のセミナーには、必ず「パワハラ・セクハラ」の話が出ます。 タイムリーな話ですが、先日ニュースで、「トイストーリー2」での男性キャラクターが女性キャラクターの手を触って話しかけるシーンが削除されたとありました。
「トイストーリー2」が公開された1999年当時はこれが冗談として通じていたのですが、20年経った現在では、それでは済まされなくなったということでしょう。
そもそも、「セクハラ」という言葉は、1989年に流行語大賞をとった事により一般的になったみたいです。 それまではセクハラの概念すらなかったとか。 それまでは現在では考えられない位、女性の地位が低かったという事です。
世界まで目を広げると、女性がとんでもない扱いを受けていた時代がある事も事実です。
ここで得意の(?)雑学をひとつ。
ご存知、世界的なチョコレートの銘菓である「GODIVA(ゴディバ)」。 皆さんはこのメーカーの名前の由来をご存知でしょうか? それは、11世紀のイギリスの小さな町の領主であるレオフリック伯爵の妻である、レディ・ゴディバ夫人に由来されます。
傲慢な領主であるレオフリック伯爵は、あらゆるものに重税をかけ(最終的には肥料にまで税金をかけた)、領民は納税に疲弊してしまいます。
心優しいゴディバ夫人は、領民に対する重税を引き下げるように、何度もレオフリック伯爵に訴えかけましたが、伯爵は聞く耳を持ちません。
というのも、この時代は、女性が男性に意見をすることなど言語道断の時代だったらしいのです。 そこで伯爵は、夫人に出来るわけのない無理難題をふっかけます。
『もしもお前が、素っ裸で馬に乗って街中を廻れたなら、税金を引き下げてやる』
するとなんと翌朝、苦しい領民の為、本当に夫人は一糸まとわぬ姿で馬に乗り街中を廻りました。 噂で事情を知っていた領民達は、優しいゴディバ夫人の行動に感動し、彼女を見ないように皆カーテンを閉めて敬意を表したとの事です。 そしてこの行動が認められ、税金は引き下げられたとの事です。
ちなみに、ゴディバの印象的なロゴはこちら。
馬に乗った裸婦がロゴなのは、こういう訳だったんですね・・・。
『夫人』ついでに、(女性が)スカッとする話を最後にひとつ。
米国第42代大統領ビル・クリントンと、その妻であるヒラリー夫人がドライブの際に立ち寄ったガソリンスタンドのオーナーが、なんとたまたまヒラリー夫人の元カレだったんです。
それに気づいたクリントン大統領が、ドライブを再開した際に、悔しさ紛れにこう皮肉を言いました。
『ヒラリー、僕と結婚できて良かったね。 もし彼と結婚していたら、今頃君は大統領夫人ではなく、田舎町のガソリンスタンドのおカミさんだ。』
それに対し、ヒラリー夫人が切り返したセリフがこちら。
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『ビル、何を言っているの? 私と彼が結婚していたら、今頃大統領になっているのはあなたではなく彼よ。』