株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所

ACTIVITY / 活動報告

2020-04-26 19:10:00

飲み会続きの毎日・「働き方改革」に思ふ事etc・・

 こんにちは、コロコロ派かボンボン派で言うと、どちらかと言うとボンボン派の村田です。

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 いや〜〜〜〜しかし・・・なかなかの1ヶ月間でした。 1ヶ月前にはまさかこんな世界になるとは思ってもいなく・・・。。 今となっては、もう1週間後はどんな世の中になっているかわからない・・という状況になりましたよね。 

 

 ここ1ヶ月で、本当に人生観が変わりました。 『1年後や老後の事なんか悩んでも仕方ない』という思考回路になりました。 正直、もう色んな意味で腹をくくりました。 もうな〜〜〜〜〜〜〜んにも怖くねえ。 コロナ以外なんにも怖くねえ(・・・って結局あるんやんけ 笑)。

 しかし、この1ヶ月でめちゃくちゃタフになりました。 人生がRPGなら、今は「防御力」だけ特化した状態。 これは、コロナの数少ない良い影響の一つ(そうか?笑)。

 

 

 さて、最近は家からあまり出る事も出来ず、唯一の趣味であるジムでの筋トレをする事も出来ず、外でパ〜〜ッと飲みに行こうにもそれも行けず・・・という事で、最近は流行りのオンライン飲み会をする事が多いです!! 

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 「オンラインで飲み会なんて・・!」と、苦手意識がある方も多いですが、やってみると非常に楽しいです! 海外の人達とも、ほとんどタイムラグもなく話が出来ます。 鋭いツッコミなんかも結構決まるので(笑)、酔ってきたら店で呑んでるのと変わらなくなってきます。

 

 さらに、飲みすぎたらそのまま布団に飛び込めばいいし、何と言っても安い(笑)!! こないだは1500円で、気がついたら朝・・という状態にまで酔ってしまいました。

 

 これはコロナが終わっても、意外とスタンダードになるのでは・・と感じました。 特に遠く離れた海外の人達とも繋がれるのはかなりええ感じです。 これに気づいたのもコロナの影響です。

 

 で、ZOOMの背景を変えようといじくってたら、こんな事に。

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 ・・・・・気〜〜〜〜持ち悪るっ・・・・!!

 

 と、かなり全世界シンドイ状況ですが、プラスに考えると必ずしも悪い事ばかりでは無いはずです。 今年のGWはクソほど時間ができたので、色々やりたかった事を思いっきりやろうと思います!!


 

 先日、人事コンサルタントの盟友・大橋高広さんが本を出版されました。

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https://www.amazon.co.jp/dp/B086DFCFX7/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

 かなり過激なタイトルですが(笑)、決して「頭の悪い人はブラック企業に入るしかない」という内容ではなく、「これからの時代に生き残りたい人は、自ら動いて成長していきましょう」という内容です。

 

 以前から大橋さんとは、仕事に対する考え方が凄く似てるなあと思っていたのですが、正直今回の本は、私の思っている事を全て書いてくれた・・・という内容になっています。 

 少しでも興味が湧いた方は、是非とも読まれる事をお勧めします。 「成長して強くなりたい」と思っている人や、経営者の人なんかはめちゃくちゃ突き刺さる内容だと思います。

 

 ⬇️本人によるレビュー動画です

 

 で、今回はこの本を読んで色々思う所があったので、それを書いてみたいと思います。

 

 「働き方改革」と言う言葉は誰もが知っていると思います。 もちろん弊社でも無視することは出来ませんし、その方向に舵を切っています。 と言うか、日本全国すべての会社が、そうせざるを得ない状況だと思います(じゃないと下手すれば法律違反をする事になる)。

 

 もちろん、基本的にはいい事だと思いますし、特に我々歯科技工士業界が異常だったのも事実です。 

 

 しかし、(かなり難しいとは思うが)もし完全に「ホワイト企業」になった時、果たして今後の『日本人の労働に関するモチベーション』はどうなるのだろうか・・?とよく考える事があります。 特に歯科技工士のような「職人仕事」はどうなるのだろうか・・??

 

 

 

 

 

  恐縮ですが、ここで少し私の昔話をさせて頂きたいと思います。

 

 私はフラフラしていた時期が長かったので、技工学校に入ったのが24歳で、臨床に入ったのは26歳の時でした。 もちろん普通の技工士よりは時間的なハンデがあったので、とにかく「短時間で成長させてくれる職場」を探してきた思い出があります。

 

 当時はまだ学生でも臨床実習ができた時代だったので、学校が終わったらラボで模型作りをしながら勉強し、仕事が終わってから先輩に酒を飲みながらカービングをゆっくり教えてもらい、家に帰ってからかなり遅い時間までカービングを毎日練習していました。 

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 おかげで、技工学校の2年間でかなりの数のカービングをこなす事ができました。 上の画像はその一部。 我ながら学生が彫ったとは思えない(笑)。 教えてくれる人が良かったんかなあ・・・・・いや、やっぱり俺の努力(笑)。 すみません三好先輩。。

 

 トレセンにもめちゃくちゃ行きたかったんですが、どうしてもお金が無く結局断念しました。 でも、トレセンの人に負けないくらい本気でカービングをやった自負はあります。

 

 で、臨床に入ってからは、とにかく早くフルマウスのセラミック技工が1日でも早く作れるようになりたかった。

 とはいえ、何の経験も無い技工士に、いきなりセラミックをやらせてくれる職場なんてあるはずもありません。 

 

 当時は院内ラボに勤めてたんですが、先輩に「院内ラボの材料を使って練習するの絶対禁止!!」と言われてたので(院長は許可してくれてたんですが、世間にはそういう形で自分の立場を守ろうとする先輩って結構いるんです 笑)、なけなしの金でヤフオクでポーセレンファーネスと陶材とハンドピースを購入して家に設置し、仕事が終わってから毎日練習していました。

 

⬇︎当時のファーネス。開業してからもしばらく使ってた(笑)

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 臨床では1本もやってませんでしたが、このファーネスを買ったおかげでセラミックというものには結構慣れていきました。

 

 でもやっぱりその院内ラボではセラミックはやらせてもらえなかったので、思い切ってセラミックをやらせてくれるラボに転職する事にしました。 ただ、そのラボは日本では無くアメリカでした。

 

 本当はビザを取って1年半行きたかったんですが、当時テロ事件の影響でビザ取得が非常に難しく、私も断念。 結局観光ビザで、3ヶ月+3ヶ月の6ヶ月間だけお世話になる事になりました。

 「1年半でやる事を半年に詰め込んで欲しい」と無茶なお願いをしたせいで、かなりヤバイくらいとんでもなくシンドイ毎日でしたが(笑)、ドラゴンボールの「精神と時の部屋」ばりにレベルのショートカットに成功しました。

 

 ボスには「半年でフルマウスは無理だ」と言われたのですが、恐らく私の圧にボスも引いたのでしょうか(笑)、最終的には人生初のフルマウスを任せて下さる事になりました。

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 このケースは帰国する日の朝まで調整していた思い出があります(笑)。 今見ると全然上手くはないですし、お見せするのも恥ずかしくもなりますが、紛れもなく自分のターニングポイントになった症例です。

 

 今でも、何かシンドイ事があればこの写真を見るようにしています(笑)。 この写真を見ると、たった半年で、このインプラント・サベイドクラウンを絡めた症例を作製できた事を思い出し、かなり勇気が湧いてくるんです。 「やればできる」という気持ちになる。

 

 このセラミックはまだ口腔内で生きているのだろうか・・・?? ナイトスクープで調べてもらいたいなあ(笑)。 アメリカ収録はさすがに無理か(笑)。 

 というか、採用されても俺アメリカに行けなかった!! →行けない理由はこちら

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・時を戻そう。 

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 当時はもちろん「働き方改革」という言葉も「ブラック企業」という言葉もなかった時代です。 お世話になったアメリカのラボなんて、ブラックという言葉では表せないくらいとんでもない環境でした(笑)。

 

 じゃあ、その環境に恨みがあるかと言えばそんな訳はあるはずもなく、むしろ感謝の気持ちしかありません。 逆にこの経験が無かったら・・・と考えるとゾッとします。 もちろん今でも、ボスとは本当に良いお付き合いをさせて頂いております。

 

 でも、今の時代こんな環境が作れるかと言えば、正直無理でしょう。 と言うことは、「頑張りたい若者が頑張りにくい世の中」になってきたのではと思うんです。 

 「ゆとり世代」と称される若者の中にも、もちろん一定数、頑張りたいと思っている人達がいます。 そんな人達にとって今の時代は、私なんかは少し可哀想だと感じてしまいます。

 

 もちろん人のモチベーションはそれぞれで、「そこまで頑張るつもりはない(頑張る必要がない)」という人もたくさんいます。 

 例えば主婦の技工士さんなんかは、仕事よりも優先しないといけない事がたくさんある訳です。 その他にも、仕事よりもプライベートを充実させたいという人は多いと思います。 それは全然悪いことでは無いわけで、そんな人には、定時の範囲内で結果を出せる仕組みを作る事が、会社の当然の役目だと思っております。

 

 話はズレますが、私は色んな仕事を山のように経験してきましたが、今思うことは「全ての仕事はしんどい」という事です。 少なくとも、「ラクで、リスクなく、未経験でもいきなりたくさん稼げる仕事」はありませんでした。 恐らく、世の中にそんな仕事は存在しないと思います。 あれば教えてください、僕今すぐそれやります(笑)

 

 あ、そういえば「妙にラクやのに時給クソ高いなあ・・・??」と思っていたら、実はクソほどリスクの高い仕事だったという事がありました(笑)。 

 

 

 もし、皆さんの周りで「あの人ラクに稼いでるなあ・・」という人がいれば(恐らくラクそうに見えるだけですが)、その人は恐らく「キツくて、リスクだらけで、全然稼げない」という時期を、もがいてもがいて乗り越えて次のステージに上がった人です。 

 

 少なくとも、業界内外関わらず、私の周りの「成功者」と呼ばれる人は、すべからくそんな感じです。 

 

そして、そんな人達に共通するのは、「30代前半までに、泥水をすするような経験をしている」という事です。 どうやら努力なしにラクな生活ができるほど、世の中は甘くはないみたいです。

 

 技工の話に戻すと、「努力せずに上手くなれるほど、職人の世界は簡単ではない」と言えると思います。 

 逆に、「差をつけやすい世の中」になるのではと感じたりもします。 考え方によってはチャンスなんでは??

 

 自主練習せずに、トップアスリートになる人なんているでしょうか?? 私が知る限り、そんなアスリートは「ブライアン・ホーク」くらいです(笑)。

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 これからAIが発達し、デジタル社会になったとしても、「生活のためにお金を稼がないといけない」という事実は変わりません。 

 そんな時代に生き残っていくには、やはり結局「自ら行動するしかない」のではないでしょうか。

 

 ・・・・ちょっと熱くなりすぎましたが(笑)、以上、「最近かなり私が思う事」でした。

 

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