ACTIVITY / 活動報告
こんにちは、歯科技工士の村田です。
今回の口上は、めちゃくちゃシンプルにいきました(笑)。
実はこの度、5月6日に合同フォレスト出版様から本を出版させて頂くことになりました。
今回は、歯科専門の出版社ではなく、一般の商業出版社からの出版ということになります。
内容としては、基本的には歯科業界の人以外に向けた内容となっております。 この仕事のこれまでの歴史や現状、そしてこれから向かうべき未来なんかを、私の考えを交えながら紹介しています。
特に現状に関しては、「歯科技工士業界がこれから明るい未来を歩むために、これからの時代の歯科技工士がどうあるべきか」ということを、それなりに勇気を持って書きました。
もちろん技工士学校の学生さんや歯科技工士になったばかりの若い方、この仕事に疑問を感じて悩んでいる人にも届けたい内容になっています。
ちなみに、表紙のカラーのイメージは『三沢光晴』です。
「なんでこのネット時代に、わざわざ紙媒体の本を??」と思うかもしれませんが、ネット時代だからこそ、本にすることに価値があると思っています。 「ワンクリックでアップロード・削除ができない大変さ」なんかを感じて頂けると幸いです(笑)。
さてこの本を執筆することになった経緯ですが、2019年に出版社の方と知り合う機会を頂き、その方に歯科技工士業界の現状(高齢化・技工士数の減少・業界の変化や業界の抱える問題点等々・・・)をお話しした時に、「是非ともその現状を本にして世間に伝えてみませんか?」とご提案頂いたことが契機でした。
その後順調に進めていたのですが、ほどなくしてご存じコロナショックが訪れ、そうこうしているうちにコロナ以外にもラボ自体に色々あって本の執筆どころではなくなり、それと同時に私の心が複雑骨折してしまい(笑)、本の出版を一旦断念したんです。
しかしコロナがだんだん落ち着き、ラボも立て直していく中で私の気持ちもまた爆上がりしてきて(まあ基本単純な人間なんで 笑)、「また書きたいな〜」と思うようになりました。
しかし、一度辞めると言ってしまっていたので失礼かとは思いましたが、ダメ元で気持ちを伝えたところ、『待っていました! では再開しましょう!!』と快く再開の了承を頂き、今回の出版に至ったというわけです。
結局スタートから3年という月日が流れてしまいましたが、最終的には納得いく内容に仕上がったと思います。
本書は一般の方にも向けた内容ということで、かなり真面目に書いていますので(当たり前ですが 笑)、いつもの私の文章の雰囲気とは少し違うかもしれませんが、よろしければご一読頂けると幸いです。
さて今回は、様々な立場の方々にもインタビューという形でご協力頂きました。
●インタビューにご協力頂いた方々
片岡繁夫先生(大阪セラミックトレーニングセンター)
本多正明先生(本多歯科医院)
旗手勝浩氏(Ippin Dental Laboratory,inc)
遠藤淳吾氏(Jungo Endo Dental studio)
その他様々な立場の歯科技工士
皆様インタビューに快く応じてくださり、それぞれこの業界への想いを語って頂きました。 私自身、インタビューしながら非常に勉強になりました。
私も年齢的に、そろそろゴールを見据えて動く時期に入ったように感じていますが、少しでも業界が良い状態で後進の世代にバトンタッチしたいと思っています。
この本が少しでも業界の活性化や環境改善、そして歯科技工士数の増加に繋がると幸いです。
最後に、今回本を作るにあたりご協力頂いた野元典子氏(イラスト)、武田航氏(表紙写真撮影)、インタビュー応じてくださった方々、そして編集に御尽力頂いた潮凪洋介氏と廣田祥吾氏、合同フォレスト株式会社の石川千恵子氏に心より御礼申し上げます。
2022年4月吉日 村田彰弘