株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所株式会社LAZARUS(ラザロ) - 大阪市中央区本町の歯科技工所

ACTIVITY / 活動報告

2024-06-05 14:29:00

トレセン卒業作品紹介 其の一

 こんにちは、ビデオはVHSではなくベータ派だった村田です。

 

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 ビデオやカセットテープは磁気を使用しており、噂で「ある時期が来ると全てデータが消えてしまう」と聞いたことがあります(磁気と時期でややこしいなあ!!)。

 

 私は幼少期、カセットテープに自分で「一人喋り」をひたすら吹き込んでいる変わったガキでしたが(笑)、久々に聞いてみたくなりました。

 

 高校時代はギターを引いて歌っている姿を結構ビデオでも録画していたので、久々にまだまだ声が綺麗な時代のクリスタルボイスの自分に会ってみたくなりました(笑)。

 

 

 また先日、高校時代の悪友と集まった時、高校時代に私の家で集まった時に、一晩中ひたすらみんなの「屁」を録音していたという思い出話になりました。

 これはデータが消えてしまうのは勿体無いので、今度実家に帰った時に持って帰って来て全部デジタルデータ化しようかと思っております。

 

 しかしなんで屁をデジタルデータ化までして残したいねん(笑)。。

 

 

 

 

 さて・・・・トレセンを卒業してから卒業作品をアップしようと思ってたんですが、色んなところで作品を説明しているうちにアップしたような気になってしまい、すっかり忘れていました(笑)。

 

 先日ある人から「気になるから早く見せてくれ」と言われて思い出したので、今回は卒業作品の紹介をしたいと思います。

 

 

 分からない方に説明すると。トレセンでは「卒業課題」というものがあり、規定の範囲内で自由に作品を考えて最後に提出します。

 ちなみに宮崎校では、規定は「6前歯もしくは片顎(1〜7番)以上」というものでした。 マテリアルはなんでも大丈夫ですが、もちろん「歯に関すること」は守らないといけません(歯と関係ないオブジェとかはNG)。

 

 

 ただ・・・知っている方なら分かるかと思いますが、私の同期はとんでもない猛者揃いだったので、「ほら、フルマウス作りましたよ?どうですか?上手く作れたでしょ?」だけでは絶対に勝てないということが分かってたし、そもそも「技術勝負」で真正面から挑んで勝てる人達ではないことは重々分かっておりました。

 

 

 なので、私は「アイデアとストーリーと見せ方」で勝負することにしました。

 

 

 

 ちなみに我々同期は、「提出するまでお互いの手の内を見せ合わない」という約束をしておりました。

 

 

 

 さて今回私が作製するにおいてこだわったのは、「いかに楽しんで作れるか」です。

 

 

 正直私にとってサンプル作製というのは「辛い作業」なので、楽しめないと続けられないし、何よりも良いものはできないと思ったんです。

 

 ちなみに私は何をする時でも、絶対に「どうすればこのしんどい作業を楽しめるか」を徹底的に考えるようにしています。

 

 

 なので、今回は途中で嫌にならないように「好きなものを作ろう」と考えました。

 

 

 

 

 私は幼少期から「キン肉マン」が大好きで、今でもたまに読み返して勇気をもらうことがあります。

 

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 でも子供の頃はこの作品は大好きでしたが、敵と戦う時にいつも逃げ出そうとする主役のキン肉マンがダサくて嫌いでした。

 

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 でも今読むとその姿勢がすごくリアルで等身大だなあと感じ、さらに好きになっている自分がいます。

 

 

「本当の格闘家でも、試合の前日には『試合会場が火事になって試合なくなれば良いのに』と思うくらい怖がっている。 その怖い気持ちを振り払ってリングに上がるというキン肉マンの姿を見せて、子供達に勇気を与えたかった」

 

と、作者の嶋田先生がおっしゃっていました。 この「人間臭さ」が、これだけ支持される要因なんでしょうね・・

 

 

 

 なので、今回はそんな大好きなキン肉マン・・・に出てくる、雑魚キャラのキン骨マンを作ろうと考えました(笑)。

 

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 キン骨マンは初期によく出てきたガイコツをモチーフにしたキャラクターで、まあ弱い雑魚キャラの代表格です。 でも今そのフォルムを見るとなかなかカッコよく・・・。

 

 

 よく技工士で頭蓋骨模型を作成される方がいますが、私も一度経験としてやってみたかったんです。

 

 

 なので、今回はキン骨マンの頭部をめちゃくちゃリアルに作って、歯はところどころインプラントや補綴歯を織り交ぜて作ろうと考えました。

 

 

 ちなみにその治療や補綴物作製をしたのは、あの超人医師である「ドクターボンベ」だというストーリーを考えておりました。

 

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 ドクターボンベは天才的な医者であり、バッファローマンの角を加工して骨を作るくらいの器用な方なので、補綴物作製も絶対できるだろうと思ったわけです。

 

 

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 相変わらず強引な展開やなあ・・・。 なんで角を焼いて叩いて急冷したら骨になるんやろ・・・。。

 

 でもこの作品は、こんなところでつまずいていたら本当に話が進まないんです。 細かいことを気にしてはいけない作品なんです。

 

 

 

 ただこれ・・・医者の仕事か(笑)?? こんなことできる人、絶対補綴物作っても上手いでしょ(笑)。

 

 

 と言うか、白衣着て助手してるジェロニモが地味におもろい(笑)。 

 

 

 ジェロニモってネイティブアメリカン(インディアン)なのに、なんで東北弁なんでしょうか?

 

 

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 なんでこの登場人物紹介の時は名前が「アパッチ」やったんやろ・・・。

 

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 ・・・・あかんあかん、気にしていたらホンマに話が進まない!

 

 

 

 

 作品の構想に話を戻しますが、キン骨マンの8番の咬合面はよく見ると盟友のイワオの顔になっている・・・というストーリーも考えました。

 

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 顎骨模型は7万もするドイツ製のものを購入してそれを参考にすることにしました。

 

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 ・・・・で、9月くらいから着々と準備を始めてたんですが・・・・、なんか急に気が乗らなくなり、結局このアイデアは断念(笑)。

 

 

 

 

 なんでかなあ、、、急に心の炎が消えてしまったんです。

 

 

 

 ただ作製はしなかったですが・・・・実際に頭蓋骨を作製する大変さは少し感じ取ることができました。

 

 

 国際歯科大会でも色んな方がコンテストで頭蓋骨作製されてましたが、あれ・・・みんな変態ですよ(笑)。

 

 

 彼らの凄まじさを感じることができて、まあこれはこれで良かった(←言い訳)。

 

 

 

 

 

 で、この時期からしばらく気持ちの波が下がり、トレセン自体少し疎かになってしまう時期に入ってしまいました。

 

 

 この辺りが俺の弱さやな・・・。

 

 

 

 そのまま年を越してしまい、「ヤバいなヤバいな・・・(稲川淳二の口調で)」と思っていた時に、その頃連載が開始された「刃牙らへん」という漫画を読んでいたんです。

 

 

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 「刃牙らへん」は、言わずと知れた格闘技漫画の金字塔である「グラップラー刃牙」シリーズの第6部に当たる作品です。

 

 

 「グラップラー刃牙」は私が中学生の時に連載が開始され、キン肉マン同様、それから30年以上私を夢中にさせ続けています。

 

 

 そんな新シリーズ「刃牙らへん」を読みながら、「今回のシリーズの主役はジャック・ハンマーかあ・・・」と思っていたところ、急にインスピレーションが湧き上がったんです!!

 

 

 

『今、俺が作るべき歯はこいつの歯や』

 

 

 

 

 

 次号に続くッッッッッッッ!!  ⇦刃牙っぽくしてみた(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なかなか進まん・・・(笑)。。

 

 

 しかし今回キン肉マン世代じゃない人は全く意味分からんかったやろなあ。。

 

 

 

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