開催終了
Amorphousは過去4回本拠地である⼤阪にてセミナーを開催してきましたが、今回初めてホームではなく沖縄での開催となります。
沖縄県内でトップセラミストが集結するようなイベントは、おそらく初めての試みとなります。今回は沖縄県内の技⼯⼠の皆さまに業界の最前線で活躍する⽅々の技術に触れていただき、たくさん参加されるであろう本⼟の技⼯⼠との交流の場を作り、沖縄ならびに⽇本の⻭科技⼯⼠業界の活性化を⽬的として開催することとなりました。
デジタル全盛の⻭科技⼯⼠業界ですが、デジタルはあくまでも道具であり、⻭科技⼯⼠にとって⼀番⼤切な事は技術です。今回はあえて「技術の尊さ」にフォーカスを当て、来場いただいた⽅々と「⻭科技⼯⼠としての誇り」を共有したいと思います。また本⼟の技⼯⼠の皆さまにも、⼀⾜先に海開きをした沖縄に夏を迎えに来ていただき、⽇頃のリフレッシュをしていただきたいと思っております。都⼼部だけではなく、全国各地からもこれからの技⼯⼠業界を盛り上げていきましょう!
めんそ〜れAmorphous
ちばりよ〜技⼯⼠!!
(ようこそAmorphousへ、頑張ろう技⼯⼠!!)
Amorphous代表 村⽥彰弘
タイムスケジュール
8:20 会場 9:00 開演
9:00~9:05 開会の挨拶
9:05~9:50
Zirconia framework and aesthetics
以前はポーセレンセラミックスにおいてはエクスターナルステインが許されない時代もあったが、マテリアルの進歩と技術の進歩、また CAD/CAMの精度向上のことから、近年においてはモノリシックジルコニアクラウンは臨床においてよく目にする様になり、私の現時点の考えでは、臼歯部の補綴装置としては第一選択となる。
しかしながら、前歯部審美領域においてはポーセレン前装タイプ(以下PFZ)のジルコニアクラウンとモノリシックジルコニアクラウンを比較すると、審美的側面ではPFZに軍配は上がるであろう。
しかしそこに強度の側面から考慮するとモノリシックジルコニアに軍配はあがる。なぜならPFZは、ポーセレンのクラック、ポーセレンがジルコニアからの剥離などの危険性が考えられる。そういった理由からモノリシッククラウンのニーズはあり、臨床においては最善の技術とマテリアルセレクションをしなくては、より精度の高い補綴装置作製は不可能となる。
今回は私が考える「モノリシッククラウンの強度」と「PFZの色調」を両立させた新しい手法を紹介する。
9:50~10:35
咀嚼能力に留意した咬合面形態
近年、注目されている「健康寿命」、継続的な介護や支援を必要とせず日常生活を送れる期間を指す。この期間の短縮に大きく影響するのが、口腔機能であることが分かっている。
咀嚼機能の食物を口に含む・噛み砕く・唾液と混合・食塊形成、楽しむための会話など、口腔機能は全身の健康にもつながっている。
例えば咀嚼能力の低下は、食物の粉砕が上手くできないことで消化器官に負担をかけ
、そればかりか脳の活動低下をもたらし、認知症の発症や重症化に影響するとされている。
咀嚼機能に関与する器官には、咀嚼筋と関連筋・舌・口唇や頬・唾液腺・顎関節・歯及び歯根膜などであり、これらの諸器官は複雑な神経筋機構により巧妙に調節され咀嚼が円滑に行なわれるよう協調して動いている。
口腔機能を向上させ健康寿命をのばす要素には、我々歯科技工士の補綴装置を作り上げる技術と知識も含まれる。
ゆえに、歯科技工士は、失った歯牙を補う補綴装置を作製するのではなく、機能を回復させ、さらには咀嚼能力を向上させる咬合面形態を作り上げる技術と知識を習得することが望まれる。
咀嚼能力を向上させるには、ただ単に天然歯の咬合面を模倣すれば良いわけではなく、形態を精査、構築し各患者固有の咬合面形態を模索していく必要がある。そのために知っておきたい技術・知識を話したい。
休憩 10分
10:45~11:30
効率を考慮したジルコニアレストレーションの
カラーマネージメント Quality & Effciency
2005年に薬事承認されたジルコニアは、現在においてインレー/アンレー/PLV/PFZ/インプラント修復と幅広く使用され、各メーカーよりさまざまな強度、透光性をもつディスクが発売されている。加工に関してはCAD/CAM機器の進化、研究により高精度の補綴装置の製作が以前と比較し容易になったが、色調再現においてはいまだ歯科技工士の視覚のみに依存されているのではないだろうか。
シェード写真は昔も今も同じくシェードガイドを目標歯と同一平面上に並べて撮影され、カメラの画質向上、モニターの解像度の向上はあるものの、全ては歯科技工士の経験と勘によって作業が進められていると思う。
働き方改革が叫ばれ、労働時間の短縮が求められる昨今の現状を鑑み、本講演では天然歯/シェードガイド/ジルコニアの色調をデータ化し、効率良く色調再現するポイントを解説したい。
昼休憩 60分
13:15~14:00
さすらいのラボ経営と燃え盛る技工士魂
私が歯科技工士として臨床に入った2002年、そして開業した2010年以降、業界のデジタル化・働き方改革の定着・コロナの襲来・自身の考え方の変化等々・・・本当に様々な変化があり、短い間に経営者として非常に刺激的な経験を色々させて頂いた。「昔の常識は今の非常識」ということを痛感する日々であり、自身が臨床に携わりだした時とは“加藤あい”と“阿藤海”くらい全く違うものになったと言っても過言ではないだろう。
さて、デジタルが歯科技工業界に完全に組み込まれたと言える昨今だが、果たしてデジタルは全ての問題を解決できるような都合のいい代物だろうか?歯科技工士にとって、アナログ技術は過去の産物なのだろうか?
そこで今回は、今「デジタルでできること・できないこと」「デジタルでやるべきこと・やらざるべきこと」、また加速しながら変化する時代の歯科技工所そして歯科技工士として、「変わるべきこと・変わらざるべきこと」を、私の考えを交えながらこれからの業界を担う若者達と供覧したい。
14:00~14:45
天然歯の模倣
昨今、歯科材料の進化に伴い二ケイ酸リチウムやジルコニアなどの普及が進み、オールセラミックスの市場が拡大傾向にある。そして、従来と比較して色調に対する要求も高まっており、術者側では使用する材料の色調特性の理解が重要になっていると言えるだろう。
ポーセレンの多色築盛は、天然歯の構造を理解し表現することにより審美性の高い補綴物が製作可能だが、前述の色調特性の理解をするには経験を積むことでしか得られないと感じる。
そしてモノリシッククラウンに着色する方法、いわゆる”ステイン法”は「誰にでも簡単に色調再現ができる方法」として現在のトレンドになっているが、果たしてそうだろうか?
ポーセレンの多色築盛のように天然歯構造を模擬するような製作方法とは違い、表面での着色のみで、あたかも象牙質にエナメル質が覆われているような天然歯の構造を表現をしなければならないことは、ポーセレンの多色築盛よりはるかに難しいテクニックであると言えるだろう。
今回、天然歯の模倣という大層な講演タイトルではあるが、補綴装置を口腔内に調和させるための勘所を各テクニックを活用しながら紹介したい。
14:45~15:30
歯牙形態の類以性(基本三形態)
歯牙形態には形態を構成する定義がある。
補綴物製作における天然歯形態の再現は、その定義を知ることが大切である。
天然歯形態は、大まかに尖形、方形、円形の基本三形態に区分することができる。
天然歯形態を形成する、近遠心の隅角表徴、歯頸線の形状、隣接面観における唇側面の形状、切縁観における唇側面観の形状にて、天然歯形態の定義を知ることができる。
これらの部分における観察から、基本三形態に於いて、それぞれの形態に属する形態の類似性を見ることができる。
今回は、上顎中切歯における基本三形態の類似性を解説する。
閉会
開催概要
開催日 | 2024年3月31日(日) |
時間 | 9:00~15:30(予定) |
会場 | 沖縄県⻘年会館(沖縄県那覇市久⽶2丁⽬15-23) |
募集定員 | 60名 |
受講費 | 通常申込 10,000円(税込)2024/3/1〜 早期割引 8,000円(税込)2023/12/31まで 早期割引 9,000円(税込)2024/1/1から2024/2/29まで 学⽣ 無料(2023年度卒業⽣含む) |
前夜祭
日時 | 2024年3⽉30⽇(⼟)17:00~ |
場所 | 国際通り近くの店で⽴⾷パーティー予定 |
懇親会費 | 5,000円(税込) |
参加申し込み⽅法
01 | アモルファス公式LINEアカウント登録 (下記のQRコードもしくは「@312gffrw」でID検索) |
02 | 参加申し込みフォームを送信いたします 必要事項をご⼊⼒ください |
03 | 事務局にて確認後、⼊⼒いただいたメール先にご請求書を送付いたします |
04 | ⽀払いフォームに必要情報⼊⼒(お⽀払いは基本クレジットカード決済のみとさせていただきます) |
05 | 登録完了後、LINEにてその旨お伝えいたします |
※メールでの登録および銀⾏振込でご希望の⽅は事務局へお問い合わせください
事務局
株式会社LAZARUS内Amorphous事務局
〒541-0053 ⼤阪府⼤阪市中央区本町2-3-4 アソルティ本町7F
Mail:amorphous2024@gmail.com
Mobile:080-3130-0098(村⽥)