こんにちは、週末技工士・村田クローバーＺです。先日金曜日の夜に、若手ドクターと技工士が１５人位集まって勉強会が開催されました。今回は弊社の足立の発表もありました。この勉強会は、ばっちりキマッたケースではなく、失敗ケースを紹介して検討するというコンセプトがあり、かなり楽しい勉強会です。足立は、シングルセントラルで色が合わなかったケースを出して、それの原因を追及するという内容でした。　正直、最近は「色出しへの追及」という作業は、私ではなくスタッフの仕事によるところが多く、私自身も勉強になる内容でした。　終わった後、みんなで焼き肉食べに行きました。　翌日の朝は戦後最大級の胃もたれに襲われました・・！　少し「老い」を感じた朝でした。

前回からの続き

かくして、Ｋさんに無視をしていると勘違いされ、ありえんくらいキレられたんです。店長もヤンキーギャルもビビって事務所に逃げこんでしまう位・・（笑）。　やはり本職の恫喝はやばいです。ちょっと腰ぬける位怖かったです。「さすがプロやな・・」と妙に納得（笑）。

そして「こっちに来い！」と言われ、スタンドの事務所の裏に連れて行かれたんです・・。　「あ、殺られるかも・・。最低限、何発かド突かれるやろなあ・・。」と覚悟を決めました。「お前は仕事を舐めとるのか！！」とめちゃくちゃ怒鳴られました。でも・・・殴られはしませんでした（笑）。　で、ひとしきり怒られた後、Ｋさんが言った事が今でもなぜか心に残ってるんです。

Ｋさんが少年院に行ってた頃、そこの院長先生が大変厳しい人だったらしく、「男の職場は戦場や」という考え方を叩きこまれたらしいです。Ｋさんに「お前は戦場でボーっとするんか？！」と言われた事が今でも胸に残っています。Ｋさんはその教えを守り、仕事中は一切気を抜かないようにしているとのことでした。幸い、その日はそれ以上怒られませんでした。

それからしばらくして、ある日を境に急にＫさんがスタンドに来なくなりました。あんなに毎日来てたのに・・。そして私も重労働とストレスがたたり、椎間板ヘルニアを患い、それからほどなくしてそのスタンドを辞めてしまいました。

Ｋさんの教えを守っているわけではありませんが、今でも私は仕事場に行くと緊張感を持つように心がけています。いいかどうかは分かりませんが、スタッフに対しても、ある種の「ピリピリ感」を醸し出すようにしています。組織は「なあなあ」になったら終わると思うんで・・。言い方は悪いですが、「早く帰りたい」と思える仕事場でありたいと思っています。

Ｋさんはおっかなかったし、はっきり言って大っっっキライでしたが（笑）、あの日の言葉は妙に胸に残っています。そういった意味ではＫさんには感謝しています。若干しゃくですが！

Ｐ．Ｓ
スタンドを退職してからＫさんの事はすっかり忘れてたんですが、先日三宮を歩いていたら、前からかなりガラの悪い男性が歩いてきて・・。よく見るとＫさんでした・・！　Ｋさんに気付かれる前にとっさに身を隠した事は言うまでもありません。　でも、「Ｋさん元気してはるんや・・！」と、ちょっぴり嬉しくなった春の昼下がりの出来事でした。